プリントアースブログ

広告で使用されるパネル印刷とは?発注に必要な知識までまとめて解説

2024.12.25

「パネル印刷の発注を検討しているけど、どのような選択肢があるのか分からない。」と悩んでいませんか。

そこで本記事ではパネル印刷とは何かというところから、印刷会社へ発注する際に必要な知識までまとめて解説していきます。

発注前に押さえておきたいポイントや入稿データに必要な解像度なども解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

パネル印刷とは?

 

まずはそもそもパネル印刷とは何かについて解説していきます。

 

パネル印刷の概要

パネル印刷とは、自立可能なパネルや壁面に対して、写真・イラスト・テキストなどを印刷した製作物のことです。

屋内・屋外に関わらず顧客の目を引くことができるため、優秀なマーケティングツールとして利用されています。

 

パネル印刷の活用シーン

パネル印刷の活用シーンは、大きく3つに分けられます。

 

広告や看板

イメージしやすいのは、さまざまな店舗の屋内で見かける広告や看板です。

規模の大きい家電量販店や商業施設になるほど、大型のパネル印刷を有効的に活用しています。

大型のパネルやボードであれば、顧客側が意識していなくても記憶に残る可能性があるため、より積極的に利用されている印象です。

 

展示会・イベント

展示会・イベントにおいても、パネル印刷が大きな活躍をしています。

ブースを組み立てているボード類にパネル印刷を施すことによって、スペースを省きつつ宣伝することが可能です。

ボードやパネルは置くだけで宣伝をすることができるので、宣伝に投入する人的コストも削減することができます。

 

屋内装飾

広告や看板だけでなく、屋内装飾にもパネル印刷が利用されています。

屋内装飾であれば、屋外に設置するパネルなどに比べて高いレベルの耐久性は要求されないため、コストを抑えつつPR効果を生み出すことが可能です。

 

パネル素材の選択肢

 

パネル印刷を発注する際、選択のポイントは「パネル素材」と「印刷方式」にあります。

まずはパネル素材の選択肢について見ていきましょう。

 

発泡パネル

パネル素材の選択肢は2つあり、加工性・断熱性・耐衝撃性に優れているのが「発泡パネル」です。

軽量でカットしやすく安価な傾向にあるため、パネルの素材としてよく選ばれています。

湿気が多い環境を苦手とするため、屋内で使われる看板やPOPの素材として利用されている傾向です。

 

アルミ複合板

アルミ複合板は、ポリエチレン樹脂をアルミニウムの板で挟んで作られるパネル素材です。

耐久性・防湿性・防火性に秀でているため、主に屋外に設置されるパネル印刷で選ばれています。

 

パネル印刷の印刷方式は2種類

パネル印刷には直接印刷と貼り合わせの2種類があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。

 

直接印刷

直接印刷とは、その名のとおりパネルに直接印刷する方式を指します。

完成までの工程が短いため、コストを抑えることができる点が魅力です。

一方でパネルそのものの色がデザインに影響を与えてしまう恐れや、耐久性に難がある点などには注意が必要です。

 

貼り合わせ

貼り合わせは、印刷された用紙をパネルに貼る方式です。

貼り合わせる用紙によって異なる印象になり、用途に合わせて使い分けられる点が強みです。

ただし、貼り合わせの技術は難易度が高く、シワやズレが発生することで最初から作業をやり直すことになるリスクがあります。

貼り合わせに使われる主な用紙と特徴についても、以下で解説します。

 

光沢紙

光沢紙は、光沢性と速乾性を併せ持った用紙です。

高級感や洗練された印象を与えたいときに、光沢紙がよく使われます。

写真やイラストの再現性に優れていますが、水に濡れやすいことや光の反射を受けやすい点に注意が必要です。

 

マット紙

マット紙は光沢を抑えた印刷用紙です。

落ち着いた質感が特徴で、上品な印象を与えることができます。

光沢が抑えられているので判読性が高く、テキストの掲載にも向いています。

 

半光沢紙

半光沢紙は、光沢紙とマット紙の中間のような紙質です。

適度な光沢がありながらも判読性はそれほど落ちないため、写真とテキストの両方を活かしたいデザインに向いています。

 

合成紙

貼り合わせに使われる用紙の中でも、特に耐水性が高いのが合成紙です。

印刷面が水でにじむことがないため、屋外で使用する場合でも安心です。

 

パネル印刷の入稿データに必要な解像度

 

パネル印刷の印刷面は大きくなることも多いため、入稿データの解像度を考慮しないと画像がぼやけてしまう恐れもあります。

不備のない入稿データを用意するためにも、必要な解像度について確認していきましょう。

 

一般的な数値は150~250dpi

解像度(単位dpi)とは1インチあたりのドット数のことで、データ上で見る画像や文字の精細さを表した数値です。

等身大パネルなどのように比較的大きな画像を印刷する場合、一般的に必要な解像度は150〜250dpiといわれています。

 

印刷会社によって指定されているケースもあり

印刷会社によっては、解像度が指定されているケースもあります。

300〜350dpiの解像度を求められる場合もあるため、印刷会社に発注する際はデータの解像度について確認しておく必要があるでしょう。

 

パネル印刷を発注する際に押さえておきたいポイント

 

最後にパネル印刷を発注する際に押さえておきたいポイントを解説します。

 

目的に合った素材を選ぶ

パネル印刷の素材を選ぶ際は、パネルを設置する目的や設置環境に合わせて検討しましょう。

印刷内容が写真中心かテキストが多めか、といったことでも選ぶ素材が変わります。

設置環境が屋外だった場合、天候の影響を受けるため耐久性も考慮しなければなりません。

コストのみに注目して素材を選択すると、期待する効果が得られない恐れもあるため注意しておきましょう。

 

カラーモードの違いを意識しておく

データ作成時にPC上で見ている画像の色味と、実際に印刷された色味を比較すると若干の違いを感じることがあります。

原因はカラーモードの違いで、PC上はRGBカラーで見ていますが印刷ではCMYKカラーで再現されるからです。

カラーモードの違いを意識しておき、あらかじめ印刷会社に相談しておくと、想定と異なった色味で納品されてしまうケースを防げます。

 

スケジュールに余裕を持たせる

パネル印刷だけではなく印刷物全般に当てはまりますが、全体のスケジュールに余裕を持って依頼しましょう。

スケジュールが厳しいと発注者・受注者ともに、さまざまな面において確認が不十分になってしまう恐れがあります。

品質を重要視するなら、スケジュールに余裕を持たせて発注しましょう。

 

まとめ

 

パネル素材と印刷方式、用紙の種類などの選択は、パネルを設置する目的と場所で決まります。

そのため、パネル印刷を発注する際は、事前に目的と設置場所を明確にしておきましょう。

また、データを入稿する際は解像度にも注意する必要があるので、あらかじめ発注先に確認しておくとよいでしょう。

プリントアースでは、大判のパネル印刷も承っております。

アルミフレーム加工や紙製スタンド取付など、さまざまなオプションも選択可能です。

データの仕様によっては、お好みの形状にパネルをカットできる「自由カット」にも対応できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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