CANVA(キャンバ)は誰でも手軽にデザインが作成できる人気のオンラインツールです。
しかし、印刷通販に入稿する際には、画像の解像度・カラーモード・塗り足し・PDF設定など、思わぬ落とし穴があります。
本記事では、CANVAで作ったデザインを安心して印刷に出すための準備方法や、入稿前に確認すべきチェックポイントをご紹介します。
【 目次 】
押さえておこう!印刷通販にCANVAで入稿する前のチェックポイント(Pro対応も含む)
サイズ
目的: 実寸サイズ(mm単位)で作成すること
CANVAの操作方法:
– 「ファイル」→「デザインサイズを変更」からmm単位のカスタムサイズを設定します。
印刷サイズはプリントアースの印刷したい商品の詳細ページをご確認ください。
もちろん、変形サイズも印刷可能です。
→印刷商品一覧はこちら
注意点/対策:
– 無料版CANVAではデザイン作成後にサイズ変更ができません。
そのため、必ず作成前に印刷通販の注文サイズに合わせて設定してください。
解像度(画質)
目的: 印刷用途に適した高解像度(300dpi相当)で保存すること
CANVAの操作方法:
– ダウンロード画面で「PDF 印刷(Print PDF)」を選択します。
注意点/対策:
– 「PDF標準」はWeb用で画質が粗くなるため、必ず「PDF印刷」を選んでください。
カラーモード(CMYK変換)
目的: RGBからCMYKへの変換により、印刷物での色再現性を高めること
CANVAの操作方法:
– Pro版では「PDF印刷」→「色の設定」から「CMYKカラープロファイル」を選択できます。
– 無料版ではRGB固定のため、CMYKへの直接変換はできません。
注意点/対策:
– 無料版をご利用の場合は、プリントアースの入稿時に「PDF校正」機能を選択することで、CMYK変換後の色味を印刷前に確認することができます。
塗り足し領域
目的: 断裁ズレによるデザイン欠けを防ぐこと
CANVAの操作方法:
– 「ファイル」→「塗り足し領域を表示する」でガイド線を表示し、背景などを上下左右3mm以上広げます。
注意点/対策:
– 背景や画像は仕上がり線の外側までしっかりと延ばして配置してください。
断裁によるズレにも対応できる安全設計になります。
切れてはいけない文字や写真の目安ガイド線
目的: 断裁ズレによる文字や写真の欠けを防ぐこと
CANVAの操作方法:
– 「ファイル」→「ガイドを追加する」から「カスタム」を選択し、各値を下図参考に入力すると目安となるガイド線が表示されます。
注意点/対策:
– ガイドの値は3mmを推奨します。これで断裁によるズレに確実に対応できる設計になります。
文字とフォントの安全な保存
目的: フォントの置き換えや文字化けを防止すること
CANVAの操作方法:
– 「PDF印刷」で保存する際、「PDFのフラット化(Flatten PDF)」を選択します。
また、「トリムマークと塗り足し」にもチェックを入れてダウンロードしてください。
注意点/対策:
– CANVAではフォントのアウトライン化ができないため、フラット化によるテキスト統合で崩れを防ぎます。
– プリントアースの入稿時に「PDF校正」機能を使えば、印刷前にフォントの置き換えや文字化けを確認することができます。
CANVAユーザーが陥りがちな印刷入稿の失敗と防止策
「PDF標準」で保存してしまい、画像が荒くなる
対策: 「PDF印刷」形式を選び、高画質で保存しましょう。
フォントが勝手に変わり、意図しない書体になる
対策: 「PDFのフラット化」で文字崩れを防ぎ、「PDF校正」で最終確認を行いましょう。
塗り足しがなく、断裁で絵柄の一部が切れてしまう
対策: 塗り足しガイドを表示し、デザインを余白までしっかり伸ばして配置しましょう。
画像が低解像度で印刷後にぼやけてしまう
対策: 高画質な素材を使用し、「PDF印刷」で出力するようにしてください。
CANVAデザインを“印刷映え”させるおすすめテクニック
● 色味はやや濃いめに調整すると、印刷でちょうど良く再現されます。
● 画像は高解像度のものを使用し、CANVA Proの背景削除も活用しましょう。
● 塗り足し部分にもデザインを施すことで、断裁ズレに強くなります。
● CMYKカラープロファイルで保存することで、色味のズレを抑えられます(Pro限定)。
● 写真はフィルター機能でトーンを揃えると統一感が増します。
● カラーパレットを使い、全体の配色バランスを整えると仕上がりの印象が高まります。
まとめ:CANVAで作ったデザインを安全に印刷通販に入稿するために
CANVAはWEBデザイン向けのツールですが、設定と工夫次第で印刷通販にも対応可能です。
今回ご紹介したサイズ設定・塗り足し・CMYK変換・PDF印刷形式などをしっかり確認しておけば、CANVAからでも高品質な入稿データが作成できます。
プリントアースの「PDF校正」機能を使えば、印刷前に仕上がりを確認できるのでさらに安心です。
ぜひ、CANVAを活用した“印刷映え”デザインで、理想通りの仕上がりを目指しましょう。