封筒の裏面印刷がうまくいかずに困っていませんか。
手順そのものが分からなかったり、トラブルが解消できなかったりして悩んでいる方も多いでしょう。
そこで本記事では、封筒の裏面に印刷する方法や、起きやすいトラブルの原因と対処法について解説していきます。
どのような封筒が裏面印刷に適しているかも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
【 目次 】
封筒の裏面に印刷する手順
それでは封筒の裏面に印刷する手順を、4つのパートに分けて解説していきます。
ここではWordを使用する方法を紹介します。
①サイズと印刷の向きを設定
まずは封筒のサイズと、印刷の向きを設定していきましょう。
上部にある「レイアウト」タブより「サイズ」を選択して、印刷に使用する封筒と同じ規格をクリックします。
選択可能なリストの中に同じ規格が見つからない場合は、「その他の用紙サイズ」を選択して、印刷に使用する封筒の具体的な寸法を入力してください。
次に「レイアウト」タブより「印刷の向き」を選択して、縦もしくは横を選びましょう。
②余白を設定
続いて余白の設定に進みます。
上部にある「レイアウト」タブより「空白」を選択して、「狭い」をクリックしましょう。
空白を「狭い」にした方がよりきれいな位置関係で文字を印刷できます。
③テキストボックスの配置
印刷面の表裏に関係なく、差出人情報のような細かい文字はテキストボックスによる記載が適しています。
上部にある「挿入」タブより「テキストボックス」を選択し、下部に表示されている「横書きテキストボックスの描画」をクリックしてください。
縦書きで記載したい場合は「縦書きテキストボックスの描画」を選択します。
マウスのドラッグ操作で任意の大きさによる枠を作り、中にテキストを記載すればテキストボックスの配置は完了です。
④印刷
印刷したい情報をテキストで入力した後は、封筒を手差しトレイにセットして印刷を開始しましょう。
デフォルトのままでは手差しトレイが選択されない恐れがあるので、トレイの選択に関する設定を変更します。
上部にある「ファイル」タブより「印刷」を選択し、「プリンターのプロパティ」より「給紙方法」を「手差し給紙」に変更すれば完了です。
「プリンターのプロパティ」で表示される実際の文言はプリンターの機種によって若干異なりますが、基本的な操作の流れに変わりはありません。
封筒の裏面印刷を実行する前にチェックすべきポイント
封筒の裏面に印刷する手順は以上ですが、実際に印刷を開始するとさまざまなトラブルに見舞われることもあります。
封筒印刷で発生しやすいトラブルを避けるために、印刷する前の段階でチェックすべきポイントを解説していきます。
プリンターの印刷方式
まずはプリンターの印刷方式です。
印刷に使うプリンターがレーザープリンターだった場合、紙詰まりやシワの発生で印刷が困難になるケースが見られます。
レーザープリンターはトナーの定着に熱とローラー圧を利用しているため、封筒に与える負荷が拡大しやすい傾向です。
新技術を備えた低負荷型のレーザープリンターもありますが、一般的な機種での封筒印刷は避けたほうが無難です。
封筒の厚みとプリンターの対応範囲
次にチェックしておきたいのは、封筒の厚みとプリンターの対応範囲です。
封筒印刷が可能なプリンターは、対応できる封筒の厚みが仕様として決まっています。
対応範囲外の封筒を使ってしまうと、トラブルが発生しやすくなる恐れもあるため注意が必要です。
封筒の厚みは注文時のデータや外装の表示で確認できるので、あらかじめチェックしておきましょう。
封筒の状態
封筒本体の状態が悪い場合も、印刷でのトラブルが発生しやすくなります。
特に湿気を含んだ封筒はシワが入りやすく、プリンターを通すのにも苦労する傾向です。
古い封筒はできるだけ避けて、新品に近い封筒を使いましょう。
プリンターの設定内容
機械的なトラブル以外で考えられるのが、設定ミスによる印刷の不具合です。
想定通りに印刷されない場合は、プリンターの設定内容が間違っているケースを疑いましょう。
取扱説明書をよく確認しながら事前に準備を行うことが、封筒印刷を成功させる秘訣です。
封筒のセット方法
封筒のセット方法も、決められた指示に従う必要があります。
封筒がうまくプリンターを通らない場合に限り、セット方法を変えてみる手もありますが、基本的には取扱説明書通りにセットするのがよいでしょう。
インク汚れが解消できずに悩んでいる方は、以下の記事が参考になるためチェックしてみてください。
封筒印刷と貼り合わせの関係
最後に、封筒印刷と貼り合わせの関係について解説していきましょう。
センター貼りとダイヤ貼りはデザインが制限される
和封筒の裏面中央に貼り合わせがあるのをセンター貼り、洋封筒によく見られる斜めの貼り合わせをダイヤ貼りと呼びます。
これらの封筒は印刷できる範囲の中央で厚みが増すため、印刷の可否にも少なからず影響を与えます。
センター貼りとダイヤ貼りの封筒を使う際は、デザインが制限される可能性があることに注意が必要です。
カマス貼りは印刷範囲が広い
洋封筒に見られるカマス貼りは同じ洋封筒のダイヤ貼りと異なり、貼り合わせが左右の両端部分にあります。
印刷可能な範囲に厚みの増す部分がないため、封筒印刷に対する適性も高い傾向です。
情報を多く掲載したい場合に、おすすめの封筒といえます。
サイド貼りはプリンター印刷におすすめ
和封筒で裏面の右もしくは左に貼り合わせがあるものを、サイド貼りの封筒と呼びます。
センター貼りと異なり中央に膨らみがないため、プリンターでの印刷におすすめの封筒です。
和封筒で封筒印刷を行う際は、基本的にサイド貼りの封筒を選ぶと良いでしょう。
まとめ
封筒の裏面に印刷する手順自体は難しいものではありませんが、封筒印刷で直面しやすいトラブルへの対応方法についてはよく理解しておく必要があります。
市販されている封筒を使う際は貼り合わせの形式をチェックして、封筒印刷への適性を判断すると良いでしょう。
写真やイラスト、企業ロゴを美しく封筒に印刷したい場合は、プロの印刷業者へ依頼する方が負担軽減に繋がるケースもあります。
プリントアースではフライヤーやチラシ印刷のほかに、紙端までデザインが可能な高品質のオリジナル封筒印刷も承っております。
デザインの幅が広くオリジナリティのある封筒作成も可能なため、ぜひお気軽にお問い合わせください。