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無線綴じ製本とは?メリット・デメリットや製本時の注意点をあわせて解説

「会社パンフレットを一新したいけど、どれも一緒じゃないの?」」

「冊子を作ることになったけど、どうやって製本ができるの?」

などのお悩みをお持ちの方は多いのではないのでしょうか?

本記事では、無線綴じ製本の仕組みや、メリット・デメリットなどについて解説いたします。

また製本時の注意点もまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

無線綴じ製本とは?

 

無線綴じ製本の仕組みについて詳しく解説いたします。

 

無線綴じ製本は接着剤を用いた製本方法

「無線綴じ製本」とは、印刷された本文の束を表紙で包み、接着糊を用いて綴じる製本方法です。

無線綴じはページが厚くなることから製本しやすいため、30ページ以上あるカタログなどを製本する際に採用されています。

無線綴じ製本は、以下のような冊子に適しています。

 

  • カタログ
  • 教科書・テキスト教材
  • 研究報告書、論文
  • 卒業文集・アルバム
  • 小説
  • 同人誌
  • 自費出版本など

 

無線綴じは、ページ数が多くなっても丈夫な冊子になるのが特徴です。

また検索しやすく、教育現場や趣味などさまざまなシーンで使われています。

長期保管を目的としている方や背表紙を見せて本を並べたい方には、無線綴じがおすすめです。

 

無線綴じのメリット

無線綴じのメリットは、以下の通りです。

 

100ページ以上の製本にも対応可能

無線綴じは、100ページ以上でも製本できるのが大きな特徴です。

中綴じや平綴じは針金(ステープル)やホチキスで冊子を綴じるため、構造上どうしてもページ数が多い冊子を作ることが困難です。

一方、無線綴じ製本では、背表紙にタイトルやデザインを入れることができるため、より表現力豊かな一冊に仕上がります。

 

背表紙があるために見つけやすく、高級感もある

また無線綴じは、背表紙ができるため、本棚に並べても手に取りやすいというメリットもあります。

表紙にタイトルや著者名などを入れることができ、並べたときに自然と高級感が出て、仕上がりが綺麗です。

続編やシリーズ作品を作りたい方には、とくにおすすめです。

 

中綴じよりも丈夫なため、長期保管も可能

無線綴じは冊子に接着剤を浸透させるため、強度が高く、耐久性に優れています。

糊付けによってしっかりとした立法形ができるため、形が崩れにくく、長期保存が可能です。

 

無線綴じのデメリット

無線綴じのデメリットは、以下の通りです。

 

ページ数が少ないと製本が不安定になる場合がある

製本の際、あまりに背の幅が小さいと、背に付けられる糊付けができません。

糊が少ないと綴じが不安定になり、ページが取れやすくなる場合があります。

ページ数が少ない場合は、中綴じ製本などを選びましょう。

 

ページの奥が見づらくなってしまう

無線綴じは、中綴じと比べると大きく見開くことができないのがデメリットです。

そのため見開いた時に、文章や画像が見づらい可能性があります。

1行あたり文字をどこまで入れるか・画像配置・レイアウトを考えて、製本方法を選びましょう。

 

無線綴じ製本のデータ作成における注意点

 

無線綴じ製本のデータ作成時には、いくつかの注意点があります。

入稿後のミスやトラブルを避けるためにも、以下の4つのポイントに注意してください。

 

表紙の印刷に注意

左綴じと右綴じのどちらを選んだかによって、表紙の向きは異なります。

タイトルや作者名などの文字の向きを、製本方法と合わせましょう。

また、表紙の外面・中面(裏側)もデータ作成時に確認が必要です。

せっかく上手にデータを作っても、天地が揃わないと読みづらいものになってしまいます。

 

塗り足しの付け忘れに注意

印刷会社に製本を依頼する場合、裁断するために「塗り足し」の余白が必要です。

「塗り足し」とは仕上がりの印刷サイズのフチである、裁断される部分のことです。

印刷には断が必要なため、上下左右に最低3mm以上の余白を作る必要があります。 

印刷したいデータに色付きの背景・絵柄がある場合には注意しましょう。

 

写真データを掲載する場合は解像度に注意

画像を掲載する場合は、解像度が重要です。

解像度が低いと印刷した時にぼやけた画像になってしまいます。

印刷する際には、300〜350pp以上の解像度がある写真を準備しましょう。 

 

背表紙に文字・絵柄を入れる場合は注意

背表紙にタイトルを入れるためには、3mm以上の幅が必要です。 

背表紙の厚みはページ数に依存しますが、あまり薄く・狭いとタイトルが印刷できません。

また糊付けもできないケースもあるので、ある程度のページ数を計算しておきましょう。

背幅が3mm以下になる場合には、無地を選ぶとよいでしょう。

 

無線綴じはのりでも代用可能

 

無線綴じは、のりを代用することで自宅でも製本可能です。

ここでは、自宅でもできる無線綴じ製本を解説いたします。

 

自宅で無線綴じする方法

準備するものは、以下の通りです。

 

  • クリップ(2個)
  • 糊(木工用ボンドやグルーガンでOK)
  • カッター
  • 定規(金属製のものが〇)

 

印刷した紙を束ねクリップで固定し、背を糊付けします。

最後に糊付けした背の部分を表紙用紙で包むようにすると完成です。

 

自分で無線綴じする場合の注意点

無線綴じは、全て見開く事はありません。

15mm〜20mm程度、綴じ部分に余白を設けておきましょう。

文章や画像を中央に寄せることで、読みやすい冊子になります。

出来上がりをイメージしながら、印刷や裁断をしてください。

 

まとめ

 

無線綴じ製本は、高級感・保存性・陳列に優れた製本方法です。

印刷ページが多い場合には、無線綴じ製本を選択してみてください。

プリントアースでは、無料校正サービスや簡易校正を実施しており確認しながら製本ができます。

またほかにもさまざまなオプションがあるので、イメージに合う冊子を作りたい方は、ぜひプリントアースをご利用ください。