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中綴じ製本とは?メリット・デメリットや製本時の注意点とあわせて解説

「印刷会社に製本を頼みたいけど、種類が多くてわからない」

「中綴じ印刷について、もっと知りたい」

このように製本方法についてより知りたい方は多いのではないでしょうか。

今回は、「中綴じ製本」の仕組みやメリット・デメリットについて解説いたします。

また製本時に注意したい点や、自作する方法についても解説いたしますので、これから製本を行おうと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

中綴じ製本とは?

 

中綴じの製本方法、メリット・デメリットについて詳しく解説いたします。

 

中綴じ冊子の製本方法

中綴じ冊子は、比較的ページ数が少ない冊子を作る場合に適した製本方式です。

紙を2つ折りにして重ねたあと、折り目の中央部分に針金や糸で綴じるのが大きな特徴です。

中綴じ冊子は、他の製本方式に比べて手軽に制作することができます。

少ロットで自作するにはさほど手間はかかりませんが、大量に制作する必要があるときには印刷会社に依頼することをおすすめします。

印刷会社に発注すると手間やコストを抑えることができます。

 

中綴じが適しているもの

中綴じはページ数が少なく、持ち運びできるパンフレットやプログラム、フロアガイドなどに利用されています。

中綴じが適しているものは下記の通りとなります。

 

  • パンフレット
  • プログラム
  • 会社案内
  • 企画書
  • 社内報
  • フリーペーパー

 

中綴じのメリット

中綴じ製本のメリットについて解説いたします。

 

コストを抑えられる

中綴じは用紙を重ねて針金や紐で綴じるため、少ない工程で製本できます。

比較的工程が単純なため低コストで制作でき、小ロットであれば自作が可能です。

 

デザイン・レイアウトの自由度が高い

大きく見開くことが可能なため、他の製本と比べると自由度の高いデザインにすることが可能です。

紙面いっぱいに画像を掲載でき、商品の魅力が伝わりやすい特徴があります。

左右両ページに広がりのある写真やイラストを載せることが可能です。

 

納期が短い

印刷ページ数が少なく、工程がシンプルなため短い期間で納品できます。

低予算や短納期が希望の方は、中綴じ製本がおすすめです。

 

中綴じのデメリット

中綴じ製本のデメリットについて解説いたします。

 

ページ数に限度がある

中綴じ製本には、ページ数の制限があります。

ページ数が多すぎると綴じることができず、ページが抜けてしまうこともあります。

 

背表紙が作れない

また中綴じは背表紙を作ることができません。

そのため、本棚などに並べるとタイトルや著者名が分からなくなります。

シリーズの本や検索性を高めたい場合には、無線綴じがおすすめです。

 

中綴じ製本のデータ作成における注意点

 

製本データ作成時に気を付けたい注意点について解説いたします。

 

見開きの写真や絵はズレる

真ん中のページ以外では、見開いたときにページの厚み分だけ、ズレが生じる可能性があります。

文字や写真にずれがあると、読みづらく伝えたい情報も上手に伝わりません。

出来るだけ文字またぎなどを避けるとよいでしょう。

 

小口側は断裁されることがある

小口とは、冊子を開いたときに外側にくる端の部分のことです。

中綴じ製本は二つ折りにした用紙を重ねて製本するため、どうしても折り込む分外にはみだします。

そのため印刷会社では断裁してサイズ調整をします。

ページ端の絵柄や文字が配置されていた場合、一緒に切り落とされてしまうので注意しましょう。

小口側に文字や絵柄を配置する場合には、切り落とされても良いように余白を作っておきましょう。

 

左綴じか右綴じを意識する

左綴じとは閉じた冊子を置いた時、ページを左側にめくるように作る冊子のことです。

通常、横書きで書かれた英語・数学などの教科書や参考書などが「左綴じ」になります。

一方、「右綴じ」はページを右側にめくるように作られる冊子のことです。

国語の教科書やマンガなど、縦書きの冊子が「右綴じ」になります。

 

業界によっては禁止されている

食品業界や教育業界の印刷物では、子どもが中綴じの針金でケガをする恐れや異物混入の恐れがあるため、中綴じ製本を禁止している場合があります。

 

中綴じはホッチキスで代用可能

 

ページ数が少なければ、自作で中綴じが可能です。

以下ではホッチキスでできる中綴じについて解説いたします。

 

自分でホッチキスを使って綴じられる紙の枚数

印刷した用紙を重ねて中央で二つ折りにし、折り目部分にホッチキスで綴じれば簡単に中綴じ製本ができます。

家庭用のホッチキス(針の種類:10号)であれば、2〜32枚程度綴じることが可能です。

また針を大きくすれば、70〜80枚程度まで綴じることができます。

 

ホッチキスを使って中綴じする際の注意点

しかしながら、100冊以上の冊子を作る場合には時間が必要です。

またページ数が多ければ、どうしてもズレが出てしまいコツがいります。

大部数の冊子を中綴じで製本したい場合には、専門の印刷会社に依頼することをおすすめします。

専門の印刷会社であれば、短い納期で、手間なく・きれいな冊子ができるでしょう。

 

まとめ

 

中綴じ製本は、シンプルで製本が単純なため会社や学校など、さまざまな場所で利用されています。

また製本した際には薄くて軽くなる特徴があり、歩きながら読むことにも適しています。

小ロットの生産であれば自作も可能ですが、より高いクオリティーを求めるなら印刷会社に頼むのがおすすめです。

プリントアースでは、紙の種類やサイズを細かく決めることができ、満足いく仕上がりができます。

手間やコストも抑えたいなら、ぜひご相談ください。

あなたにピッタリの冊子作りをお手伝いいたします。