プリントアースブログ

印刷用紙 “アラべール”についてのお話

ファインパーパーの代表格、アラべール

印刷用紙には上質紙、和紙、アート紙、キャストコート紙といったような一般的な紙の他に、ファインペーパーもしくはテクスチャーペーパーと呼ばれる特殊紙があります。特徴としては色、厚さ、風合いなどそのままでも存在感は十分、表情が豊かで個性にあふれています。そのためセンスや好みを活かして文字や絵柄をデザイン、印刷・加工することによって一段と楽しさ、温もり、さらに高級感などのイメージも思いのままに表現OK。考える楽しさ、創る面白さが実感できます。こんなファインパーパーの代表的な紙のひとつがアラヴェールです。1989年にホワイトとナチュラルが発売され、続いてスノーホワイト、アッシュグレー、 オータムリーブ、 スレートブルー、 セージグリーン、 プリムローズのカラーバリエーションが仲間入りしました。

 

まるで画用紙のような質感と優しい手触り

表面にコーティングされていないアラべールは微妙な風合いです。手で触ると、画用紙のようにちょっとザラついた独特の質感。鉛筆やボールペンで書きやすく、紙本来の優しさがそこに感じられます。アート、コートやマットコートなどの塗工紙と比べると、色のコントラスト、濃度、彩度が弱くなり、全体的に落ち着いたナチュラルな仕上がりに。これは印刷のインキが紙に染み込みやすいことと関連しているようです。水彩画や水墨画タッチの絵はがきや画集などにピッタリと言われるのはこうした非塗工印刷用紙の特性を上手に利用しているからに他なりません。

 

アラベール、その名はデザイナー達の間でも絶賛

お気に入りのイラストとあのザラザラした感触が不思議と相性がいいんですヨ」「ハイグレードな雰囲気のカタログに、というクライアントのオーダーがあり、表紙に使ってみたら大成功。とても喜ばれました」「こだわりのショップカードや名刺用には迷わず選んでます。画用紙みたいな風合いがお洒落で、個人的にも好きですね」「デザインに磨きをかけてくれる紙かな」どれもこれも巷のデザイナーにアラべールについて聞いてみたら返ってきた声です。名刺、DM、パッケージ、パンフレットにとどまらず、ポストカード、ステーショナリー、書籍、タグなどとても幅広い用途で活躍するアラべール。デザイナー達の間でも、評判を呼んでいることがわかります。