自宅にプリンターがない方でも、気軽に冊子印刷が行うことができる場所がコンビニです。
しかし「どのコンビニで冊子印刷が可能なのか分からない」「冊子印刷についての知識がないから不安」などの悩みもあるのではないでしょうか?
そこで本記事は冊子印刷を大手コンビニで行う方法について解説しています。
印刷時の注意点や製本作業についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【 目次 】
冊子印刷をコンビニで行う方法
コンビニで冊子印刷を行うために必要なのが、各コンビニに設置してあるマルチコピー機です。
原稿を並べ替える機能も必要ですが、コンビニでは下記の方法が利用できます。
小冊子機能を利用する
一部のコンビニのマルチコピー機には、原稿をページ順に並び替える「小冊子機能」と呼ばれる機能が備わっています。
この機能を利用すれば、冊子印刷が簡単に作成できますが、すべてのマルチコピー機にこの機能が備わっているわけではないので、利用する際は注意が必要です。
ネットワークプリントを利用する
マルチコピー機に小冊子機能が備わっていない場合は、原稿となるデータを登録することで、ページ順に並び替えることができる「ネットワークプリント」を利用する方法があります。
ただし、印刷指定できるマルチコピー機が限られているため、すべてのコンビニで利用できる方法ではありません。
冊子印刷をコンビニで行う際の具体的な手順
続いて冊子印刷をコンビニで行う際の具体的な手順について解説していきます。
各コンビニで手順が異なりますので、誤りのないようにしておきましょう。
セブンイレブン
セブンイレブンで小冊子印刷を行う場合、原稿データは以下のような形で保存しておきます。
対応メモリはSDカード・micro SD・USBメモリです。
- 各ページをJPEGまたはTIFFファイルとして保存(32Pまで)
- 全ページを1つのPDFファイルにまとめて保存(99Pまで)
印刷はマルチコピー機の画面から「小冊子プリント」の機能を使用します。
各設定は下記を参考に選択してください。
- カラーモード:白黒/カラーを選択
- できあがり用紙サイズ:冊子のサイズの2倍を選択
- 詳細設定:2枚を1枚/両面:設定なし
- 詳細設定:小冊子を選択し製本の向きを指定
店舗によっては小冊子プリントが備わっていないコピー機が設置してある場合もあります。
そういった場合でも、アプリをダウンロードしてファイルを送信したり、ネットプリントを利用したりして小冊子印刷が可能です。
ローソン
ローソンの場合も、マルチコピー機の画面を操作して小冊子印刷を実行します。
基本的な手順は下記のとおりです。
- 「文書プリント」を選択し、用紙の種類(普通紙/光沢紙)を指定
- 原稿を保存しているメディアを選択し、読み込むデータを指定
- 白黒/フルカラーを指定し、その後に「小冊子をつくる」を選択
- できあがり用紙サイズを選択(冊子サイズの2倍)
- 製本の向き(左/上開きか右開き)を選択
- 印刷する部数を入力して印刷開始
原稿は全ページを1つのファイルにまとめてPDF化したものを使用してください。
ただし、店舗によっては小冊子印刷を行うことができないマルチコピー機を設置している場合もあります。
ファミリーマート・ポプラ
ファミリーマートやポプラに設置してあるマルチコピー機には小冊子機能が備わっていません(2024年2月現在)。
したがって、ネットワークプリントを利用した方法になります。
手順は下記のとおりです。
- ネットワークプリントへの会員登録を済ませる
- 公式ページにログインし「文書を登録する」を選択
- 「選択」ボタンをクリックし、原稿データのファイルを選択
- 登録名を入力し「小冊子」を有効にして用紙サイズ(冊子サイズの2倍)を選択
- 最後に「登録」を押下して前準備が完了
- コンビニのマルチコピー機でネットワークプリントを選択
- ユーザー番号もしくはログイン名、QRコードでログイン
- 文書プリントを選択し、原稿データのファイルを指定
- 印刷条件を指定しプリントを開始
ファイル形式はほかと同様、PDFにまとめたものが良いでしょう。
ミニストップ
ミニストップの場合も、小冊子印刷に対応したマルチコピー機を設置している店舗があります。
各種メディアを利用して原稿データを読み込ませる以外に、アプリを使った送信やインターネットサービス「おきがるプリント」の利用が可能です。
- 原稿データを選択して、印刷する形式(JPEG、PDFなど)を指定
- 印刷方法を選択する画面が表示されたら、「小冊子にする」などのオプションを選択
- 必要に応じて用紙サイズや印刷の質を設定し、印刷を開始
冊子印刷をコンビニで行う場合の注意点
冊子印刷をコンビニで行う際の、注意すべきポイントもいくつか紹介します。
下記の内容について理解しておきましょう。
ページごとのカラー/モノクロ指定はできない
マルチコピー機の小冊子機能を利用した印刷では、ページごとのカラー/モノクロ指定ができません。
カラーとモノクロを混在させたいときには、それぞれのページで印刷する必要があります。
周囲に余白ができる
コンビニ設置のマルチコピー機で印刷した場合、用紙の周囲に5mm程度の余白が生まれます。
これは仕様上の問題となるため、設定で回避することはできません。
製本したあとに断裁すれば余白を落とすことが可能ですが、その際には文字切れ・絵柄切れのリスクにも対処する必要があります。
ネットワークプリントは事前の登録作業が必要
手順の中でも解説していますが、ネットワークプリントの利用には事前の登録作業が必要となります。
この登録作業は煩わしいものではありませんが、多少の手間と時間がかかる可能性があります。
これを理解して、十分な時間を確保してから利用するよう心掛けましょう。
コンビニ以外で冊子印刷ができる場所
ここまでコンビニのマルチコピー機を使った小冊子印刷について解説してきましたが、コンビニ以外でも冊子印刷を行うことができる場所は存在します。
プリントショップ
セルフ印刷が可能な店舗型のプリントショップでも、小冊子印刷を行うことができるケースがあります。
セルフコピー&自動中綴じ製本機が設置してあれば、簡単に小冊子の作成が可能になります。
ただし、このような店舗自体があまり多くないため、利用できる機会は限られています。
そのため、小冊子印刷を行いたい場合は、事前に店舗の設備やサービスを確認しておくことが重要です。
100円均一
100円均一の店舗にもマルチコピー機が設置されているケースがあります。
設置の有無や小冊子への対応可否が不明なので、事前に問い合わせるか実際に店舗を訪れる必要があるでしょう。
業者依頼
高い品質の小冊子を作成したいのであれば、業者へ依頼する方法がおすすめです。
コンビニのマルチコピー機では作成できる小冊子の種類は限定されていますが、業者であればさまざまな形態の小冊子を作成することができます。
プリントアースの中綴じ冊子印刷では、最大サイズはA3・最小サイズはB7まで、ご相談していただければ規格外の変形サイズにも対応可能です。
また、高級感を演出する加工や表紙の特殊折にも対応しています。
中綴じ製本以外の小冊子印刷も受け付けていますので、是非ご相談ください。
印刷後の中綴じ作業について
コンビニでの冊子印刷は可能ですが、印刷後の中綴じ作業については自分の手で行う必要があります。
最後に、冊子印刷後の中綴じ作業について、知っておくと役立つ情報をご紹介します。
ページ数によってホッチキスを選ぶ
中綴じ作業を自分で行う場合、市販のホッチキスを使うことになりますが、冊子のページ数に合わせて製品を選ぶことが作業をスムーズに進めるコツとなります。
ホッチキスには小型・中型・大型の3つがあり、それぞれ使用する針の大きさによって綴じられる枚数に限界があります。
家庭用に多い小型タイプは32枚もしくは40枚が限界でしょう。
さらに多いページ数だと、中型のホッチキスが必要となるので注意しましょう。
回転機能がないホッチキスで綴じる方法
中綴じ作業で持っていると便利なのが、回転機能を持ったホッチキスです。
ですが回転機能のないホッチキスでも、無理せず中央に綴じる方法があります。
- ダンボール板の上に冊子を開いた状態で置く(背が上)
- ホッチキスを開いた状態で、折り目に合わせて針を押し込む
- ダンボール板を外し貫通した針の先を曲げて綴じる
なお背を上にしておかないと、針先が内側に向かないので、手に持ったときに危険です。
この点は誤ることのないように注意しましょう。
まとめ
原稿データが用意できればコンビニでの冊子印刷は可能です。
ページ順に変更して印刷してくれるので、それほど悩むこともなく冊子が作成できます。
大手コンビニのほとんどで冊子印刷ができる環境が整っているのも良い点です。
ですが、コンビニの冊子印刷が向いていないケースもあります。
印刷部数が多い・高品質を求めている・特殊なサイズで冊子を作りたい、といった場合は専門業者に依頼するほうがおすすめです。
プリントアースではインターネットを窓口として24時間365日、冊子印刷の依頼を受け付けております。
高品質でありながらコンビニと同様、手間なく冊子の制作が可能です。
少しでも気になった方は、是非お気軽にお問い合わせください。