「封筒印刷のしわがどうしても直らない」「どこを調整すれば改善できるのか分からない」
封筒印刷に挑戦してみて、このような悩みに直面している方もいるのではないでしょうか?
本記事の内容は封筒印刷のしわが発生する理由や、その解消法について徹底解説したものです。
これから封筒印刷に取りかかろうとしている方にも参考となるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【 目次 】
基本的にプリンターでの封筒印刷は難しい
封筒印刷のしわについて解説する前に、ひとつ知っておいてほしい事実があります。
それは基本的にプリンターでの封筒印刷は難しいということです。
その理由についてまとめると以下の通りです。
- プリンターの構造自体が封筒印刷に向いていない
- 対応できる封筒サイズに限りがある
それぞれの内容について詳しく解説していきます。
プリンターの構造自体が封筒印刷に向いていない
プリンターの構造自体が封筒印刷に向いていないのは、印刷方式や搬送の面です。
特にレーザープリンターはトナーを定着させるのに熱を使うため、封筒に強い負担をかけてしまう傾向があります。
さらにプリンターはローラー圧によって用紙を送る構造です。
封筒の厚さは均一ではないため、しわが入ってしまう確率はさらに高くなります。
用紙を180度回転させて搬送する経路になっているプリンターは注意が必要です。
効率は悪くなりますが、手差しトレイを使い少しずつ通していくやり方がおすすめになります。
対応できる封筒サイズに限りがある
通常の用紙に比べて、対応できるサイズに限りがあるのも問題です。
プリンター自体は対応可能なのか、印刷用のプロパティが存在しているのかなど、事前に確かめるべき点が多くあります。
プロパティの追加や設定の変更で問題が解決することもありますが、手間がかかってしまうのは避けられません。
市販されている封筒の種類はたくさんあっても、それに対応できないケースも多々あるので注意が必要です。
封筒印刷でしわが入ってしまう理由
プリンターの構造以外にも、封筒印刷でしわが入ってしまう理由がいくつかあります。以下にその内容をまとめてみました。
- 封筒にクセがある
- 封筒が湿気を含んでいる
- 定着器に問題がある
封筒のしわを解消するためにも、しっかりと理解しておきましょう。
封筒にクセがある
封筒の厚さは均一ではなく、個々の封筒によっても品質の違いがあります。
封筒にクセがあると搬送時にゆがんだり、紙詰まりを誘発したりとトラブルも多いです。
フラップや窓枠の有無によっても、クセの度合いは変わるでしょう。
明らかに見た目が悪いものを最初から除外しておくと印刷もスムーズに進みます。
封筒が湿気を含んでいる
封筒が湿気を含んでいても問題が起きやすいです。
通常の印刷紙でも湿度が高くなる条件で印刷すると、予期せぬ紙しわが入ることがあります。
濡れた状態のよれよれの紙に、そのまま印刷する様子をイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。
また湿気を含んだ状態で用紙や紙を保管していると、カールや波打ちなどの紙クセを誘発してしまいます。
しわ以外の印刷トラブルも起きやすくなるので、取り扱いに注意しましょう。
定着器に問題がある
レーザープリンターにはトナーを定着させるための定着器ユニットが存在しますが、この定着器に問題がある場合も、封筒のしわを発生させる恐れがあります。
他にも定着不良・印刷汚れ・紙詰まり・印刷用紙のカールなど、さまざまなトラブルを引き起こすので注意が必要です。
定着器の交換は自身の手でも可能なため、トラブルを起こす前兆が確認できたのならなるべく早く交換しておきましょう。
封筒印刷で発生するしわの解消法
ここからは具体的なシワの解消法について解説していきます。
内容は以下のとおりです。
- 推奨条件で印刷を行う
- 封筒のクセを直してセットする
- 封筒のセットする向きを変えてみる
- 定着部の圧力調整を行う
推奨条件で印刷を行う
封筒印刷が可能なプリンターには印刷時の推奨条件というものがあります。
封筒はフラップや窓枠の仕様も関係するため、しっかりとした確認が必要です。
印刷が可能な状態でも推奨条件に満たない場合、トラブルが起きる可能性はさらに高くなってしまいます。
封筒印刷でしわが発生したときは、細かな注意書きも含めて印刷の推奨条件を満たす状況を構築しましょう。
封筒のクセを直してセットする
封筒印刷でしわが発生する理由として、封筒自体のクセを挙げました。
したがってプリンターのセット前に、できるだけ封筒のクセを直しておくことが対策となります。
封筒のカールやねじれはしっかり手直しして、厚みが均一になるよう整えましょう。
封筒内の空気も極力抜いておくのがポイントです。
封筒を複数枚セットするときは重なった状態での搬送を防ぐため、念入りにさばいておきましょう。
封筒のセットする向きを変えてみる
プリンターの設定で印刷の向きを変更できる場合は、封筒のセットする向きを変えてみるとしわを解消できることがあります。
セットする向きを変えて、搬送時にかかる圧力を変化させる方法です。
90度回転させてしわが解消できなくても、180度回転させたら問題が解決できたという事例もあります。
サイズ的に可能ならば、フラップ部分を閉じたり開いたりする方法も試す価値はあるでしょう。
定着部の圧力調整を行う
プリンターによっては定着部の圧力調整が可能な機種もあります。
まずは圧力調整がデフォルトになっているか確認しましょう。
基本の推奨条件で改善できないことを確認して、圧力を弱める方に設定します。
すべてのケースで封筒印刷のしわを軽減できるわけではないですが、有効的な対策と言えるでしょう。
印刷後に圧力調整を元に戻す手順は忘れないようにしてください。
まとめ
本記事では封筒印刷でしわが発生する理由や解消法、および事前の対策について解説しました。
封筒印刷に対応しているプリンターでも、完全にしわのトラブルを防げるわけではありません。
しわのトラブルを発生させずに印刷を実行するには、プリンターの設定や印刷環境、封筒の品質に注意する必要があります。
ぜひ記事内の情報を参考にして、トラブル解決にお役立てください。
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