チラシに情報を多く掲載できるよう、文字サイズを最小にしたいけれど、読みづらくなってしまうかもと悩んでいませんか。
文字が小さすぎると、読んでもらえなくなる可能性が高まり、チラシの効果は薄れてしまいます。
そこで本記事では、チラシに適した最小の文字サイズや、サイズを決めるポイントをご紹介します。
Webチラシに適した文字サイズも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【 目次 】
チラシの最小の文字サイズは6ptを推奨
結論、チラシ印刷における最小の文字サイズは、6ptが推奨されています。
この「pt」とは印刷物で使用される大きさの単位で、1ptは0.35mm×0.35mmの大きさです。
例えば、新聞の本文に使われている文字は約11ptで、1cm四方の文字になると約28ptという大きさになります。
文字の大きさを表す単位としては、ほかにも「Q(級)」「mm(ミリメートル)」があります。
それでは次に、チラシの最小文字サイズが6ptを推奨されている理由を解説していきます。
5pt以下は文字が潰れる可能性がある
最小の文字サイズに6ptが推奨されている理由は、5pt以下にすると文字が潰れて読めなくなる可能性があるためです。
オフセット印刷では、文字も含めて絵柄のすべてを点の集合で表現します。
点の大きさは濃淡で決まるため、文字が小さくなるほど表現が難しくなっていくのです。
そのため、視認性を確保するためには、6pt以上の文字サイズがおすすめです。
6ptでも太文字や白抜きには注意する
最小サイズの推奨である6ptを使用していても、場合によっては読みにくくなるケースがあるので注意が必要です。
例えば、太文字にすると線同士の間隔が狭まるため、文字が潰れてしまう場合があります。
また、文字を白抜きで表現する際にも注意しなければなりません。
白抜きは、文字のまわりにインクをのせて文字を表現するため、インクが滲んでしまうと白抜き部分が減ってしまいます。
結果的に文字が読めなくなる可能性があるため、文字サイズが6ptでも注意しましょう。
チラシの文字サイズを決めるポイント
チラシの文字サイズを決めるポイントについて、主要なブロックごとに解説していきます。
ただし、ここで紹介するのは基本的な内容であり、実際の文字サイズは業種やターゲットによって異なります。
目にしてほしいタイトル部分は40pt~120pt
まず目にしてほしいタイトル部分は、40pt~120ptあたりを選ぶのがおすすめです。
タイトル部分とは、ターゲットに一目で伝えたい情報を配置するブロックのことで、タイトル・キャッチコピー・リード文・サブタイトルが含まれます。
文字は基本的に大きくして目立たせ、ほかのブロックとのメリハリを意識することがポイントです。
ただし、写真やイラストの掲載量が多く、テキストも含めると情報量があふれてしまう場合は、タイトル部分の文字を小さくして、スペースを調整するという方法もあります。
詳細情報を記載する部分は9pt~18pt
詳細情報を記載する部分は、9pt~18ptが選ばれる傾向にあります。
特に小見出しや本文は、文字サイズ・フォントともに可読性を意識して選択しましょう。
小見出しはほかよりも目立たせる必要があるため、本文の1.2倍ほど大きくしてあげると、記事全体のバランスが良くなるでしょう。
細かい部分は6pt~8pt
さらに細かい部分には、6pt~8ptあたりがよく使用されており、補足情報や注釈などの部分に適しています。
写真やイラストを含めて情報量が多くなる場合は、6pt以下の文字サイズを使用することもありますが、文字やフォントの種類によっては読めなくなる恐れもあります。
どうしても使用する必要がある場合は、実際に印刷してみて、問題がないか確認しておきましょう。
最小の文字サイズでもチラシを読みやすくするテクニック4選
推奨している最小の文字サイズを使用していても、状況によって読みにくくなることがあります。
そこで、最小の文字サイズでもチラシの可読性を高めるテクニックをご紹介していきます。
ターゲットが読みやすいサイズを意識する
チラシのテキストを作成するときは、ターゲットが読みやすい文字サイズを意識しましょう。
読みやすい文字サイズを決めるポイントの一つが、情報の読み手となるターゲットの年齢です。
例えば、教科書では文部科学省が学年に応じて読みやすい文字サイズを設定し、その規定に沿って作成されています。
一方、高齢の方がターゲットの場合は、生地全体のバランスは維持しながらも、全体的に文字のサイズを大きくしたほうが、より読みやすくなるでしょう。
字間・行間を調整する
字間とは文字と文字との距離を指し、行間とは行と行の間隔かつ縦の空間を指します。
字間や行間を詰めると引き締まった印象になりますが、与えたいイメージと異なっていたり、読みやすさに影響を与えたりしては、効果的なチラシとはいえません。
なお、可読性の高い字間と行間は、それぞれ0.5文字~0.8文字分がおすすめとされています。
あくまでも目安なので、実際に印刷して確かめてみるのが確実でしょう。
数字と英字は文字サイズを大きくする
読みやすさを意識する場合は、数字と英字の文字サイズを大きめに設定するのも一つの方法です。
同じ文字サイズであっても、漢字・ひらがな・カタカナと比べると、英数字は少し小さく感じられます。
そのため、英数字のptを上げるとまわりの字体とバランスが取れて、より読みやすい記事にすることが可能です。
どの程度ptを上げるかは、実際に印刷してバランスを確認しながら調整しましょう。
フォントにも気を配る
最小の文字サイズとして推奨されている6ptであっても、フォントの種類によっては読みにくくなるケースがあるので注意しましょう。
例えば、明朝体や太字のゴシック体は、文字が潰れて読みにくくなる可能性があります。
装飾フォントや手書き風フォントも、それぞれに特徴があるため、実際に印刷して確認すると安心です。
Webチラシで推奨されている最小の文字サイズは?
紙と同様に、Webにもおすすめの文字サイズがあるため解説していきます。
一般的なWebサイトの場合、最小の文字サイズは10pxが推奨値であり、サイトの使いやすさまで考慮するならば、12pxがおすすめです。
10px以下だと文字が潰れたり、設定自体ができなかったりする場合があります。
なお、OSによっては「1pt=1.33px」となるため、同じ数値で比較すると、Webのほうが紙よりも文字サイズが若干大きくなります。
まとめ
チラシで使う最小の文字サイズは、基本的に6ptが推奨されています。
これ以上小さくすると、印刷する際に文字が潰れてしまい、読めなくなる恐れがあるので注意しましょう。
また、チラシにはタイトル部分や詳細情報など、ブロックごとに適した文字サイズの範囲があります。
フォントや字間・行間にも注意して、ターゲットが読みやすいチラシを作成しましょう。
プリントアースでは、チラシ印刷を承っています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。