チラシ作成の際に最適なフォントを選ぶことは、チラシ自体の効果を高める上で非常に重要なポイントです。
チラシデザインにおけるフォントの影響は大きく、適切なフォントを選ぶことで読み手の目を引くチラシ作りが可能になるでしょう。
そこで本記事では、チラシでよく使われているおすすめのフォントを紹介しつつ、選び方やサイズの決め方について解説していきます。
手軽に差別化ができるフリーフォントについても解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
【 目次 】
チラシ作成におすすめのフォント
フォントの種類はさまざまで、その数は日本語に対応した和文用のものだけでも約3,000種類にも及びます。
そのなかでチラシ作成におすすめとなるフォントは、以下のようなものです。
見やすさが特徴の「ゴシック体」
まずはシンプルで見やすく力強い印象が与えられる「ゴシック体」です。
縦線、横線の太さに違いがなく、遠いところからでも見やすい視認性に優れたフォントになります。
フォントの持つイメージは「力強さ」「男性的」「カジュアル」といったものですが、線の太さを変えたりすることで、「女性的」「洗練さ」のような印象を与えることも可能です。
ゴシック体の中にも、「丸ゴシック体」や「角ゴシック体」などの少し違いのあるフォントもあるので、状況に応じて使い分けるのも良いでしょう。
実際に多くのチラシでも採用されているため、安心して使うことができるフォントだといえます。
上品なイメージの「明朝体」
上品なイメージを与えたいのなら「明朝体」がおすすめです。
縦線、横線の太さは異なり、明朝体にはうろこと呼ばれる三角形の山があります。
可読性に優れているため、新聞や教科書など文字数の多い媒体で使用されており、縮小しても可読性が失われないという特徴を備えています。
「女性的」「繊細さ」「優雅さ」といったイメージを持っているため、女性をターゲットにしたチラシにも最適です。
高級感を演出できる「筆書体」
毛筆で手書きしたようなフォントは「筆書体」と呼ばれます。
明確な「はね」や「はらい」があり、躍動感も感じさせるフォントです。
「高級」「優美」「伝統」といったイメージを与えてくれるため、和食店や居酒屋のチラシに向いています。
しかし、サイズを小さくしすぎると可読性が失われる恐れがあり、使用時には客観的なバランスチェックが必要です。
和のテイストを演出できる「行書体」
「行書体」も筆を使って書かれたようなフォントで、楷書体を崩した形になっています。
「伝統」「美しさ」「文化」といったイメージを持ち、和のテイストを表したいチラシに最適なフォントです。
「筆書体」と同様に縮小すると読みにくくなる傾向があるため、本文よりもタイトルやキャッチコピーでの利用に向いています。
個性が出せる「手書きフォント」
手書きのような印象を与えてくれるのが「手書きフォント」です。
手書きフォントにもさまざまな種類があり、どれを採用するかで細かい印象も変わってきます。
一般的には「親近感」「柔らかさ」「温かみ」のようなイメージを与えることができ、手書き風特有の個性も出せるおすすめのフォントです。
文章量が多くなることで読みにくさを感じさせるフォントもあるため、タイトルなどで使用するのが効果的でしょう。
しかし、長い文章の場合、読みづらくなってしまう傾向にあるので、使用の際は注意が必要です。
英語のフォントなら「セリフ体・サンセリフ体」
「セリフ体」と「サンセリフ体」は欧文書体のひとつで、セリフとは線の端にある線状の装飾を表します。
セリフがあるのは「セリフ体」、セリフがないのが「サンセリフ体」です。
どちらもシンプルさを特徴とするフォントになります。
大まかな分類で「セリフ体」は3種類、「サンセリフ体」は4種類あり、それぞれを使い分けることで与える印象を変えることができるでしょう。
力強い印象を与えてくれるため、高級ブランドのロゴやキャッチコピーに使用するのが効果的です。
個性を出したいならフリーフォントもおすすめ
より個性を出したいなら、フリーフォントから選んでみるのもおすすめです。
先に紹介した手書きフォントの多くもフリーフォントに含まれています。
なおフリーフォントを使用する際は、以下の点に注意しておきましょう。
- 商用利用の可否・条件等、利用規約を確認する
- フリーフォントを使用した商材の商標登録はできない
- 見やすさを阻害するため、複数のフリーフォントを同時使用しない
ここでチラシ向きのフリーフォントを3つ紹介します。
①コーポレート・ロゴ
コーポレート・ロゴは、ゴシック体の一種「源ノ角ゴシック」をベースとしたフリーフォントです。
企業のロゴをイメージさせる書体で、わかりやすくモダンな印象となります。
可読性も良く「信頼感」「安心感」を与えてくれます。
コーポレート・ロゴはカタカナとひらがなのみのフォントになります。
②機械彫刻用標準書体 M
名称のとおり機械彫刻文字の標準とされる書体で、線の太さは一定、先端が半円状という特徴を持っています。
機械による彫刻を前提としているため、できるだけ線を連続させ筆押さえやハネも省いた独特の形状が魅力です。
注意書きのポスターやチラシに多く使用されています。
③ロゴたいぷゴシック
ロゴたいぷゴシックは、ロゴ向けのフォントとして「かっこいい」「エレガント」の要素を含んだフリーフォントになります。
柔らかさを感じるデザインでもあるため、女性をターゲットにしたチラシにおすすめです。商用と非商用、どちらでも使用できます。
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チラシ作成に適したフォント選びのポイント
続いてチラシ作成に適したフォント選びのポイントについて解説します。
具体的な内容は以下のとおりです。
- ポイント①商品のイメージやターゲットに合わせる
- ポイント②文字を縮小したときの読みやすさを考慮する
- ポイント③使用するフォントは統一する
- ポイント④チラシ作成に適したフォントサイズの3原則を守る
各項目について詳しく見ていきます。
ポイント①商品のイメージやターゲットに合わせる
フォント選びで重要視するのは、フォントの持つ印象が商品のイメージやターゲットと合っているかです。
男性的な太字のゴシック体で女性にアピールしても、あまり関心を引くことはできないと予測できます。
一般的な化粧品のチラシでイメージに合わない筆書体を使っても、読み手は混乱してしまうでしょう。
極端な例ではありますが、商品が持つイメージやターゲットに合わせることが、フォント選びの大切なポイントとなります。
ポイント②文字を縮小したときの読みやすさを考慮する
チラシサイズや配置スペースの大きさによって、フォントサイズを縮小する場面が出てきます。
文字を縮小したときの読みやすさも考慮していないと、情報が正しく伝わらない恐れがあるので注意が必要です。
ポイント③使用するフォントは統一する
使用するフォントの数は絞って統一感を出しましょう。
複数のフォントを使ったチラシは読みにくい上に、読み手を混乱させてしまいます。
複数のフォントを使わなくても、色や大きさを変えることでメリハリを出すことが可能です。
フォントの数については最低でも2種類程度にとどめておきましょう。
ポイント④チラシ作成に適したフォントサイズ選び
チラシのフォントサイズには選び方のコツがあります。
フォント選び以外に、以下の点も考慮しておきましょう。
コツ①アピールしたい情報は大きくする
アピールしたい情報を大きくするのはチラシデザインの鉄則です。
チラシで伝えたいメッセージを明確にする手段となります。
しかし、伝えたい情報がたくさんあるからといって、たくさんの箇所を大きくしてしまっては意味がありません。
情報の優先順位をしっかりと確認して、重要な部分だけを目立たせましょう。
コツ②チラシ全体のバランスを考慮する
チラシサイズによって掲載できる文字の量は変わります。
情報をたくさん掲載しようと小さいサイズの文字ばかり並べては、窮屈な印象になり見づらいチラシになってしまいます。
空間が広いと柔らかいイメージに仕上がりますが、商品のイメージやターゲットに合っていなければ意味がありません。
チラシ全体のバランスを考慮しながらフォントサイズを決めていきましょう。
コツ③フォントサイズを変更してメリハリを出す
チラシのフォントがすべて同じ大きさだと、読みにくさを与えてしまいます。
アピールしたい情報を考えながら、適宜フォントサイズを変更してメリハリを出すようにしましょう。
まとめ
今回紹介したチラシ作成におすすめのフォントは、実際のチラシでもよく使われているものばかりです。
ただしどのフォントでも良いわけではなく、フォント選びのポイントを押さえておく必要があります。
本記事の情報を参考にして、読み手の目を引く効果のあるチラシ作成に取り組んでみましょう。
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