冊子印刷の納期は一般的にどのくらいなのか、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
冊子印刷を発注したくても、具体的な納期が分からなければ行動に移すのは難しいです。
本記事では、そのような方に向けて冊子印刷の納期について徹底解説しています。
押さえておきたい基本知識から役に立つ費用削減術まで紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
【 目次 】
冊子印刷の納期に関わる要素
まずは、冊子印刷の納期に関わる要素について解説していきます。
ページ数
最初に挙げられる要素は、ページ数です。
ページ数が増加していくほど、印刷・製本に要する時間も増えていきます。
部数
次の要素は、印刷部数です。
印刷部数とは、納品してほしい冊子の数になります。
必要部数が多くなるほど、必然的に長い納期が必要になるという点も理解しやすいでしょう。
オプションの有無
最後に加工オプションの有無です。
オプションでは、表面加工や穴あけ加工などが選択できます。
選択できるオプションは、業者や製本方法によって異なります。また、必要となる追加納期の日数も、オプション内容や冊子の数により変化します。
冊子印刷の納期とは
納期の変動要素について理解できたところで、具体的な冊子印刷の納期について解説していきます。
冊子印刷の納期は出荷予定日を指す
冊子印刷の納期について解説する前に、知っておくべき知識があります。
一般的な納期といえば、商品やサービスがお客様の手元に届く日を指しますが、冊子印刷については当てはまりません。
冊子印刷の納期とは、完成した商品を業者が発送する「出荷予定日」になります。
先述した通り、商品が届く日ではない点に注意が必要です。
注文確定日について
注文確定日は、納期を数えるための出発点となる日のことです。納期に関わるため、理解しておきましょう。
冊子印刷における注文確定日とは、以下の3つの条件が満たされた日になります。
- 注文手続きの完了
- 支払い手続きの完了
- 不備のない入稿データの確認
注文内容や入稿データについて変更・修正があれば、注文確定日もずれていきます。
手元に届く日は配送先の住所による
冊子印刷の納期が「出荷予定日」であれば、手元に届く日はいつになるのでしょうか?
具体的には「出荷予定日」に「配送にかかる日数」を足した日が手元に届くまでの目安となります。
したがって、納品先となる住所が依頼した業者の工場から離れているほど、商品が手元に届くまでの日数も増えることになります。
ネット印刷の場合はいくつかの選択肢から選ぶ
冊子印刷の具体的な納期は、印刷・製本を請け負っているサービスごとに異なります。
ネット印刷の場合は、見積もり表によって導き出されたいくつかの選択肢から具体的な納期を選ぶことになります。
印刷会社の場合は打ち合わせの上で決定
依頼先が印刷会社の場合は、打ち合わせの上で具体的な納期が決定されます。
ネット印刷と違い、直近の仕事量や求める品質によっても納期が変動する点にも注意しましょう。
冊子印刷の納期は長く設定するほど費用が下がる
冊子印刷の納期は、長く設定するほど印刷費用が低くなります。
この点は、どこの印刷会社においても同様です。
ネット印刷に依頼する場合も、最も長い納期を選択することで冊子印刷にかかる費用を抑えることができます。
理想的なスケジュールの設定方法
これまで解説してきた情報を踏まえると、理想的なスケジュールの設定方法は以下の通りとなります。
- 作成を依頼する冊子が手元に届いてほしい日を決める
- 配送にかかる日数を踏まえて、出荷予定日を決める
- 出荷予定日とデータ入稿が可能な日時をもとに正確な納期を決める
- データ入稿を設定した日までに必要な手続きを完了させる
データ入稿については、締め切り時間も設定されているため、場合によっては注目確定となる日が翌日になることもあります。
納期のカウントは「営業日」という単位で数えられ、年末年始や日祝日などの休業日は含まれないため注意しましょう。
プリントアースでは、中綴じ製本の場合、最短1営業日での発送が可能です。
無線綴じ製本の場合は、ページ数や部数によって納期が変動します。
一度でもご注文いただければ増刷も簡単に行えるシステムとなっていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
納期以外で冊子印刷の費用を抑える方法
冊子印刷を発注する場合、納期も大切ですが、多くのケースで気になるのは費用面ではないでしょうか。
ここでは、納期以外で冊子印刷の費用を抑える方法について解説していきます。
冊子サイズを縮小する
費用を抑えるために最初に注目したいのは、印刷を依頼する冊子のサイズです。
サイズが大きいほど用紙にかかる費用が高くなっていくため、冊子サイズを適切なサイズに縮小することで、費用を抑制する効果につながります。
冊子の用途に合わせて、適正な冊子サイズを検討しましょう。
モノクロでの印刷を検討する
次に注目したいのは、カラー・モノクロの選択です。カラー印刷にかかる費用は、モノクロの約4倍といわれています。
カラーで印刷する予定だった冊子をモノクロに変更することで、かなりの費用削減効果が見込めるでしょう。
カラー・モノクロの選択は、表紙と本文でそれぞれ選択できます。
どちらかをモノクロに変更するだけでも費用削減につながるため、積極的に検討してみてください。
用紙の種類・厚さを見直す
サイズやカラー以外で挙げられる要素は、用紙の種類や厚みです。
用紙の種類については、上質紙・コート紙・マット紙などの種類があり、見た目の高級感や質感などにそれぞれ違いが見られ、費用も異なります。
また、厚みが増すほど高級感を感が出ますが、費用も高額になってしまいます。
そのため、用紙の種類・厚さを見直すことも、費用削減効果につながります。
製本・印刷方法について検討し直す
製本や印刷方法を変更することでも、冊子印刷にかかる費用を抑えることができます。
製本方法については、平綴じ・中綴じ・無線綴じがあります。印刷方法のみの費用では、平綴じが一番安価で、中綴じ・無線綴じの順で高額になっていきます。
印刷方法の選定は、発注する部数に関係してきます。
枚数が多い場合は、1枚当たりの単価を下げられるオフセット印刷がおすすめです。
印刷枚数があまり多くない場合は、オンデマンド印刷のほうが費用を抑えることができます。製本方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してみてください。
中綴じ製本についてはこちら
無線綴じ製本についてはこちら
まとめ
冊子印刷の納期は、一般的な納期とは捉え方が変わるため注意が必要です。
手元に届く日ではない点に留意しましょう。
業者に発注する際は、注文確定日についても理解しておくことが大切です。
注文確定日がずれてしまうと、予想される納期もずれてしまうことになります。
納期やデータ入稿の日時に余裕を持つことで、依頼先がどんな業者であっても、コストを抑えつつ安全安心な冊子印刷が可能です。
冊子印刷の納期に関する正確な知識を得て、無理のない印刷スケジュールを組み立てて冊子印刷を実行に移しましょう。