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封筒印刷で使える用紙の種類とは?印刷適性と合わせて解説

2024.05.31

封筒印刷に使える用紙の種類についてご存じでしょうか?

市販の封筒も含め多くの種類があるため、どれが印刷に適しているのか迷ってしまうこともあるでしょう。

本記事では、封筒印刷で使える用紙の種類とそれぞれの印刷適性について解説していきます。

封筒印刷を自分で行う際の注意点についても解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

封筒に使われている用紙の種類

 

ここでは、封筒に使われている用紙の種類について解説していきます。

まずは、市販されている一般的な封筒の用紙についてです。

 

一般的な封筒に使われている用紙の種類

一般的な封筒に使われている主な用紙の種類は、以下の4つです。

それぞれの特徴について解説していきます。

 

ケント紙

少し青味のある白い封筒に使われているのが、ケント紙です。

日常的にもよく見かける封筒の一種となります。

筆記性も高く、油性ペンで書いてもにじみにくいのが特徴です。

封筒印刷にも適性があるため、通常の使い方においても利用シーンを選ばない素材になります。

 

クラフト紙

クラフト紙もケント紙と並んで日常的に見かける封筒で、一般的に茶封筒と呼ばれているものです。

用紙としての強度が高く、処理の段階により晒・半晒・未晒と分類されています。

表面に若干のざらつきがあるため、筆記性が高いといえません。

封筒印刷に用いると、印刷がうまくいかないケースも見られます。

 

上質紙

封筒の中には、上質紙を使用しているタイプもあります。印刷適性も高いため、封筒印刷にも向いている素材です。

一方で、インキを吸いやすいという特性を持ち、印刷物が暗く沈んだ色になりやすいという傾向もあります。

DMやチラシ、コピー紙などにも用いられている用紙です。

 

色上質紙

色上質紙は、上質紙をさまざまな色で染めたものになります。

色の種類でラインナップされた封筒が多く、さまざまなシーンで使用されています。

上質紙と同様の印刷適性を持ち、筆記性も高い用紙だといえます。

 

オリジナルの封筒印刷に使用できる用紙の種類

続いて、オリジナル封筒の作成と印刷に使用できる用紙についてです。

ここでは5種類の素材について解説していきます。

 

コート紙

コート紙は、印刷用紙として定番の種類となります。

紙の表面を顔料で塗工することで、滑らかに光沢を持たせた用紙です。

雑誌やパンフレットなどのカラー印刷に多く使用されています。カラフルな彩色や企業ロゴを含む封筒印刷におすすめの素材です。

 

マットコート紙

コート紙と同様に紙の表面をコーティングした用紙で、光沢を抑えてより上品な質感にしたものがマットコート紙になります。

オリジナル封筒だけではなく、チラシ・カタログ・パンフレットなどにも使われるカラー適性の高い素材です。

 

和紙

和紙は、日本に古くからある製法で作られた用紙になります。

繊維が長いため耐久性に優れ、薄い状態でありながら丈夫さも兼ね備えた素材です。

和紙が持つ特別な風合いと日本伝統を意識させるイメージによって、幅広いシーンで利用されています。

 

ファインペーパー

ファインペーパーとは、独特な質感や多彩なカラーなどの特徴を持ち、用紙としての魅力を最大限活かして作られた特殊紙です。

高いオリジナル性を発揮できるため、封筒の素材としても多くの形で採用されている用紙となります。

 

トレーシングペーパー

トレーシングペーパーは、対象を透かして複写するために使われる半透明の用紙です。

半透明でありながら丈夫さを併せ持ち、耐水性および耐油性に優れた素材です。

封筒に使用すると中身が透けて見えますが、この中身が透けることを活かしデザインの一環として使用されています。

 

封筒印刷でチェックしておきたい種類のポイント

用紙の種類以外にも、封筒印刷でチェックしておきたいポイントがあります。

 

封筒のサイズ

まずチェックしておきたいのは、封筒のサイズです。

プリンターを使って市販の封筒に印刷する場合、印刷可能な封筒サイズはプリンターの対応サイズによって決まります。

一般的な封筒サイズと主な用途については、以下の通りです。

 

封筒のサイズ

特徴

主な用途

角形封筒

少し横幅が広く、正方形に近い形

折り目をつけたくない大切な書類に

長形封筒

一般的な縦に長い封筒

ビジネス全般

洋形封筒

長辺に封入口がある封筒、海外で一般的に使われている

招待状やDMの郵送

封筒印刷のサイズについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

 

封筒の厚さ

サイズと同様に、封筒の厚さにも注目する必要があります。

封筒の厚みは1㎡辺りの重さで表され「g/㎡」の単位で表示されています。

厚さの目安として、薄めの紙が70g程度、厚みのあるしっかりとした用紙は100g程度になります。

重さは、封筒を送る際の料金に影響するため、基本的には薄い紙ほうが軽くておすすめです。

中身が透けてしまう恐れを避けたい場合や、高級感を求める場合は、厚みのある封筒を選んでください。

ただし、厚みのある封筒に印刷するとインク汚れが発生する恐れもあるため、自分で印刷する際はあらかじめ注意しておきましょう。

 

封筒の形状

封筒印刷を実行する際は、封筒の形状にも留意する必要があります。

プリンターによる印刷がうまくいかないこともあるため、以下の部分をチェックしておきましょう。

 

窓付き

封筒の種類には、中身の一部分が見える窓付き封筒が存在します。

プリンターの機種によっては、窓付き封筒が使用できないタイプもあるため、トラブルを防ぐためにも事前の確認が必要です。

 

フラップ部分とのり

フラップ部分にのりが付いている場合も、印刷中にフラップが閉じてしまうといったトラブルの恐れがあります。

フラップのある封筒に対応しているプリンターはありますが、閉じた状態でセットするなどの指示が見られるため注意しておきましょう。

 

封筒の貼り合わせ

チェックしておきたい最後のポイントは、封筒の貼り合わせです。

貼り合わせによって、封筒をプリンターに通す際の圧が変化するため、しっかりと理解しておきましょう。

 

貼り合わせの名称

特徴

封筒印刷時の傾向

センター貼り(和封筒)

裏面の中央で貼り合わす

圧が偏りやすい

サイド貼り(和封筒)

左右どちらかで貼り合わす

平均的に圧がかかる

ダイヤ貼り(洋型封筒)

四隅を中央に折りたたむ

厚みが不均一で汚れに注意

カマス貼り(洋型封筒)

左右の端で接合させる

平均的に圧がかかる

 

封筒印刷を自分で行う際の注意点

 

最後に、封筒印刷を自分で行う際の注意点について解説していきます。

封筒印刷をスムーズに行うために必要な知識ですので、しっかりと理解しておきましょう。

 

なるべく新しい封筒を使う

印刷トラブルを防ぐためには、なるべく新しい封筒を使うのがおすすめです。

古い封筒に印刷するとクセや湿気により、シワや紙詰まりなどのトラブルを引き起こす恐れがあります。

封筒のセットする向きを変えるといった対処法もありますが、必ずトラブルが解決できるとは限りません。

新しく購入した封筒を使用して、トラブルが起こるリスクを極力除いておきましょう。

 

プリンターの設定は正しく行う

封筒のセットする向きを変えるといった対処法について触れましたが、基本的にはプリンターの取扱説明書通りにセットしましょう。

プリンターの設定に関しても、取扱説明書通りに正しく行うことが封筒印刷の成功につながります。

封筒の形状によってセット方法が細かく分かれている場合もあるため、印刷前にしっかりと確認しておくことが大切です。

 

封筒印刷を自分で行う方法については、こちらの記事も参考にしてください。

封筒印刷の方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

 

まとめ

 

今回は、封筒印刷に使用できる用紙の種類を中心に、特徴・用途・封筒印刷への適正について解説しました。

オリジナル封筒の印刷になると、用紙の選択肢はさらに広がります。チェックすべき部分も多く、失敗するリスクも高くなっていくでしょう。

プリントアースは、印刷のプロとして、オリジナル封筒の作成・印刷をお手伝いいたします。

チラシ印刷と同様に、デザイン段階からのサポートも可能です。

さまざまなサイズでオリジナリティの高い独自の封筒を作成できますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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