ま(印刷DTP用語集)

マージン
ページの周囲にある空白部分、または段組みした際の段間の余白のことを指します。主に文章のレイアウトに関する用語として用いられ、マージンを除いた部分を版面といいます。版面に本文が配置されます。マージンには、ヘッダーやフッター、ノンブルなどが配置されることが多く、冊子形式で見開きページにした場合、その位置によって、上側を「天」、下側を「地」、外側を「小口」、内側を「のど」と呼びます。
枚葉印刷
「枚葉」とは紙の形態のことであり、全判・半裁・4裁など一定の大きさに断裁した用紙のことを呼びます。1枚、2枚と数えるため「枚葉紙」と呼ばれている。「枚葉印刷」は1枚1枚の紙を印刷機に通して印刷する方式のことで、凸版、オフセット、グラビアの名を冠するのが一般的です。カタログ、チラシ、パッケージ、POPなどの印刷に向いています。
枚葉紙
造られた後一度巻き取られた紙が菊判、四六判などに断裁された紙葉。巻き取り紙に対して用いられる。用紙が1枚、2枚と数えられるので「枚葉」という。また枚葉紙に印刷する印刷機を枚葉紙印刷機と呼び、凸版、オフセットが一般的です。
巻取紙
切り揃えずにロール状に巻いたままの印刷用紙で、輪転印刷機で使われます。
膜面
フィルムなどで感光膜が塗布されている面。感光剤として各種の乳剤が塗布してあります。製版用フィルムも同様で、現像後に網点などが残るのも膜面側であり、取り扱いに注意が必要です。裏側はベース面といいます。
増し刷り
別名、「増刷(ぞうさつ)」とも呼ばれる。雑誌の発行部数は、発行時期や編集内容によって、通常号よりも多く印刷される場合を「増し刷り」(増刷)と呼ぶ。また、修正なしでそのまま追加印刷する「追い刷り」のことも、「増し刷り」(増刷)といいます。
マスキング
ある色空間から別の色空間に変換する際に使われる色処理手法のひとつ。入力色空間にマトリックス演算を施して出力色空間を求める手法です。通常、色空間は3次元のため、線形ならば3×3マトリックスとなるが、入力の2乗、クロスタームなどを加えて次数を高めていくことが可能です。次数が高ければ変換精度が上がるが、画像処理の規模は増大します。
マスク
写真製版におけるマスキングの材料のことで、ある特定の部分を製版カメラから遮断する目的で作られた遮光材料を指します。切り抜きの指定になっている部分を消すときなどに使います。Photoshopでは、画像処理を行うときに画像の中の処理を施したくない部分を保護するために「マスク」を使います。イラストレーターでは画像を窓から覗かせるように、ある形の内側だけに画像を表示させる処理を「マスク」と呼びます。
マスターページ
QuarkXressやInDesignなどのページレイアウトソフトで、繰り返し使用するレイアウトを収める台紙のこと。冊子などのフォーマットの決まった印刷物で使用すると効率的です。
マスターペーパー
おもに軽印刷に用いられる紙をベースにした印刷版のことを呼びます。電子写真法か銀塩写真法によりダイレクト製版にて版を作ります。
マットアート紙
マット紙よりも1ランク上の紙でダル系アート紙で、平滑度はコートよりも低めになっている。優れたインキの発色性・網点の再現性があり、美術書や高級パンフレット、高級カタログに多く使用されます。
マットインキ
印刷仕上がり面に光沢が出ない印刷インキのこと。一般に、油性のビヒクルを用いた印刷インキは相当の光沢を有します。
マットコート紙
上質紙をベースにマット系の塗料を塗布した用紙のことを指します。マットコート紙は、表紙の表面の平滑度が低いため、絵柄にベタの面積が多い場合は用紙同士が擦れてインキが落ちたり、転移する場合があります。用紙の光沢が抑えられているため上品に感じ、長時間見ていても目が疲れにくいという特徴があり、美術書、写真集、ポスター、カレンダーなどに利用されます。
マチ
封筒や袋の厚みの部分を指します。正面から見て両側にあたる部分のこと。
丸版
写真やイラストを正円または、楕円の形で使用することを指します。また、正円または楕円の形でトリミング(切り抜き)することも指します。ある部分を拡大して見せたいときや、人物の印象をやわらげたいときに利用します。他にも誌面に写真を載せるときの写真の形状には、写真を四角で使うスタンダードな使い方の「角版」もあります。

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