め(印刷DTP用語集)

明度
色の三属性のひとつ。明度の高い色とは明るい色のことであり、低い色とは暗い色のことです。白や黒など色を持たないものを「無彩色」といい、これを基準に明度は決められます。すなわち無彩色の中で最も明るい白を明度10で、最も暗い黒を明度0です。その中間の明るさである灰色に2~9の数字を割り当てて表現します。理想的には白は光の全反射、黒は全吸収するものが物理的定義ですが、現実の色見本などでは不可能なので、白は9.5、黒は1の値を使用します。
メジューム
インキ用ワニス単独、または白色顔料のみを分散した無彩色希釈用インキのことで、印刷インキの補助剤のひとつです。主に希釈、光沢付与の目的でインキに混ぜます。主成分の違いにより、透明性が強い物と、不透明性の強い物に分けられ、グロス向上、マット化などの特殊用途にも使用します。
メゾティント
IllustratorやPhotoshopで、画像やオブジェクトをランダムなパターンに変換できるピクセレート効果を出すフィルタのこと。ダイアログボックスでパターンを選択できます。カラーにメゾティントを適用した場合、非常に彩度が高くなるのが特徴的です。
メゾチント凹版法
版画技法のひとつ。銅版画は、凹版を製版する技法によって直刻法と酸腐蝕法に大別できますが、メゾチント凹版法は前者のことです。まず版面にニードルなどの針状または刀状のもので、縦・横・対角線の各方向に線あるいは点刻線を平行して密接に刻み、ここで版面は、一面ドライポイントのまくれをともなう線で覆われます。それを、先のとがったこて状のスクレーパーで削り取って、へら状のバニッシャーでつぶし、磨くことによって図像を表わしていきます。凹部にインキをつめ、プレス機で紙に刷り上げると、最も磨かれた部分は白く、まくれを完全に残した部分は黒く、その間に磨き加減によって無限の明暗の階調が表われます。メゾは「半ば」、チントは「色調」の意味で、17世紀中頃、オランダのジーゲンによって発明されました。イギリスやフランスで主に絵画の複製技法として流行し、20世紀に入ると、ブランや長谷川潔などがメゾチント版画の制作を行いました。
メタデータ
あるデータに関する情報を持ったデータのことを指します。データそのものではなくデータについてのデータであるため、メタ(上位)データと呼ばれます。メタデータとして記載される主な情報としては、著者、作成日、文書タイトル、著作権情報や関連キーワードなどが挙げられます。例えば、HTMLにおけるタイトル要素などはメタデータであるといえます。メタデータは検索を行う際などに特に有用な仕組みで、膨大な量のデータから特定の情報を見つけたり、あるいは整理したりする作業を簡略化することができます。
面掛け
用紙の片面に印刷されるページ数のことで、ページ数によっては、同じものを2通り、4通り掛けする場合もあります。
面付け
紙の全判1枚から目的のサイズが何枚取れるかを指します。無駄がなく最適な原稿サイズは、本や印刷物がA系列ならA列本判、B系列ならばB列本判というように基本的には同じ系列の原紙になります。印刷時に1枚の紙に同じ面が複数印刷できるように刷版に焼付け、印刷後断裁します。原紙から取れる枚数により4面付け、8面付けなどと呼びます。パンフレットや本を作るときは、面付けを考慮して用紙のサイズを選択することが重要です。

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