て(印刷DTP用語集)

低温乾燥性オフ輪インキ
ナイロン繊維など高温に弱い素材への印刷に使われ、乾燥温度が一般的なインキより10~20度ほど低温で乾燥するインキです。一般的なインキは100~110度くらいの温度で乾燥します。
手書き印刷
ボールペンや鉛筆などで手書きした原稿を印刷する方法です。原稿をスキャンして、そのデータを紙に印刷します。現在では家庭用の複合機プリンタで手軽にできるようになりました。
テキストの回り込み
IllustratorやInDesignで、その名の通り画像やオブジェクトのまわりにテキストを回り込ませる機能です。「回り込み」設定されたオブジェクトの回りを、テキストが自在に配置していきます。
手刷り
印刷機を手で操作する工程や、そうしてできた印刷物、 ホールド機械式の刷り台などを用いて一枚ずつ刷ることを指します。個人で枚数の限られるオリジナルTシャツやポストカードなどを製作する際に行われます。
デュープ
重複、複製を意味する「デュプリケーション」の略。撮影した写真を複写したフィルム、あるいは製版フィルムからつくった複版のことや、CDやDVDなどを複製(コピー)、また原稿の複製を作ることをいいます。
データチェック
印刷入稿の前に、そのデータが印刷用に適正かどうかをチェックすることをいいます。問題がなく、そのまま印刷工程に進むことができるデータを「完全データ」と呼びます。
デジタル印刷
コンピューターで作成した文字や画像などのデジタルデータを直接印刷機に送信し、フィルムなどの中間媒体を介さずに刷版または被印刷物に直接出力します。オンデマンド印刷が主流です。無版のため小ロットへの対応ができます。
書物など印刷物の三方の断ち口のうち、上に該当する部分(切り落とした部分)のこと。上が天に対し、下は地と呼びます。
点字印刷
横2×縦3の6つの点で表される点字の印刷のこと。点のサイズ点の盛り上げ具合、硬さなど標準規格に準じて作られます。固型用製版を使い輪転機で印刷する方法や、プレスしてエンボス加工を施す以外に、UV厚盛印刷などの方法があります。近年、バリアフリーやユニバーサルデザインの考えが広まるにつれ、社会的に需要が高まっています。
転写印刷
特殊印刷のひとつです。材質や形状の関係で直接印刷するのが困難な場合に用いられます。手法は「熱転写」「水転写」「加圧転写」の3種類があり、用途にあわせて選びます。形成する図柄は、転写紙やフィルムに逆刷りされます。
天地
印刷物の三方の断ち口である「小口」の各部位の名称にちなみ、上下の寸法を指します。一般に「天地240mm」などと印刷物の縦の寸法を表すように使われ、写真や図版の寸法に対して用いることもあります。
天のり
冊子の天の部分(印刷物の上部分)をのりで固定する製本形式です。必要に応じて1枚づつ剥がせるようになっているもので、伝票・便箋・メモ帳・原稿用紙などに利用されています。
電子出版
文字や画像情報をデジタルデータに編集加工して、CD-ROMなどの電子メディアやネットワークで配布し出版すること。登場したのは1980年代半ば。1986年には日本電子出版協会が設立され、仕様の標準化や普及活動を行っているが、当時はコンテンツをダウンロードするためのインターネットインフラが整備されておらず、それほど大きな盛り上がりは見られなかった。2000年代に入りインターネットが幅広く普及したことで、本の内容を持ったデジタルコンテンツを配信するオンライン系電子出版(ネットワーク出版)が本格化しました。海外の市場ではアマゾンのキンドルなど、電子ブックリーダーと呼ばれる専用の電子書籍端末が急速な広がりを見せているが、日本国内では専用の電子書籍端末はあまり普及しておらず、電子出版コンテンツはスマートフォンやPC向けに販売されています。
電算写植
コンピューターを利用した写植の組版システムのことで「CTS」(Computer Typesetting System )とも呼ばれています。テキストデータと組みかたの指示を入力してデータ化し、コンピューター処理を施したあと、全自動写植機で印字する。一文字ずつ組んでいく旧来の手動写植よりも作業スピードは大幅にアップし、修正や変更も比較的簡単にできるようになりました。 コンピューターを使用した組版を「DTP」と呼ぶのに対し、「CTS」は素材の集配信から組版、出力までを含めた比較的大規模な組版システムのことを指します。
テンプレート
テンプレートは、コンピューター上でデータを作成する際に雛形となる定型的なデータやファイルのこと。テンプレートは部分的な修正が可能。文書だけでなく、レイアウトのテンプレートもあり、テキストを流し込むことでデザインに関する特別な知識がなくともデザインの施された印刷物をつくることができます。

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