な(印刷DTP用語集)

中黒
くぎり符のひとつでボディの中心に置いた小さな黒丸(・)。名詞や代名詞を並列する場合その間に、また外国の固有名詞(人名など)で2語以上からできている場合その間に使います。中ぽつや中点、黒丸、黒ポツともいいます。箇条書きのはじめに用いられる記号はビュレットと呼ばれる別の記号です。
中綴じ
製本方法のひとつで、折丁と表紙を同時に針金(ステッチ)で綴じる製本方式です。本文と表紙をいっしょに丁合いして、背側を表紙ともセンターページで2~3ヵ所固定します。カタログ、パンフレットや週刊誌など、比較的少ないページ数のときに、この製本方式で冊子にします。折り曲げた状態で裁断されるため、ページによって広さが変わり、中心部のページほど狭く、外側のページほど広くなります。総ページ数は表紙を含めて4の倍数ページとなります。
中扉
本の編、部、章などの区切りに、本文中に挿入される丁またはページのことをいいます。 大型の辞書など、ページ数の多い書物で、内容の区切りごとに付けられます。通常は本文と同じ紙を使い、裏を白にするが、別の紙を使ったり、印刷の色を変えたりすることがあります。本文と同じ紙を使ったときには、中扉も本文ページとして数え、そうでないときはページ数に入れないことが多いです。
なげなわツール
DTPソフトの範囲選択ツールのひとつ。なげなわツールは、ドラッグ操作によって、描いた曲線で自由に範囲を選択できます。大まかに選択したい場合などに便利です。
梨地
紙の表面が果物の梨の表面のような状態であること。エンボス加工の一種で、表面がざらざらしているためツヤはありません。優れたインキ受理性、乾燥性、温かい肌ざわりとエンボスを活かした立体感のある表現を可能にします。インクを使わず紙に模様を入れたり、薄い紙を一枚一枚はがれやすくする効果もあります。
捺染インキ
布地や繊維製品に印刷するためのインキ。「なっせんいんき」と読みます。紙と比較し、繊維製品は日光や洗濯、汗、摩擦など使用環境の影響を受けやすいため、紙印刷用インキより高い耐久性が求められています。繊維の素材によって染まり方が異なるため、ポリエステルでは分散染料、綿製品では反応性染料など素材別にインキがあります。
ナビゲータ
Illustrator、Photoshop両方にある機能で拡大・縮小を簡単に変更したり、表示したい位置にすぐ移動出来る便利なツールです。
並製本
冊子の製本仕上げで、本文を製本してから比較的薄い表紙を針金留めや糊付けなどをして、簡単に仕上げる方法のこと。簡易なパンフレットや雑誌など中綴じ、無線綴じの本などが挙げられます。パンフレットや雑誌などに見られる針金綴じ、無線綴じの本があげられます。反対語は「上製本」/「上製」。

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