も(印刷DTP用語集)

モアレ
印刷物や電子化された画像などにおいて、規則正しい模様を重ね合わせたとき、画素が相互に干渉することによりできる周期的な縞状のパターンで、モアレ縞とも呼びます。印刷物の場合は、印刷過程で生じる不鮮明さからハーフトーンの干渉縞が見えてしまうことで起きてしまいます。パソコンの画面などの場合は、入出力機器間の性能の差異により表示解像度よりも細かい画像を表示させたとき、細かい繰り返し模様が含まれていると発生することがあります。
木版
印刷のために、文字や絵画などを反対向きに刻した板のことで、木版印刷や木版画制作に用いられます。「版木」(板木)とも呼びます。
木版印刷
現代の印刷文化の原点。凸版印刷で、印刷技法として最も古いものの1つです。木の板目に図画・文字などを彫刻した版を使って印刷する方法で、板目に彫刻を行う「板目木版」と、堅木の木口面に彫刻を行う「木口木版(西洋木版)」があります。「木版」にはインキを塗り、その上に紙を乗せて紙背からこすって転写させます。日本では、江戸時代の浮世絵の流行によって発達を遂げました。
文字ツール
DTPソフトで、文字を入力・編集するツールのこと。Illustratorでは、縦書き・横書きは、通常の「文字ツール」、パスに沿って入力する「パス上文字ツール」、図形をテキストボックスにして入力する「エリア内文字ツール」などがあります。
モスキートノイズ
主に、JPEG形式の画像を圧縮した場合に、画像の輪郭に生じるノイズのこと。蚊の大群がいるように見えることから、モスキートノイズと呼ばれます。これを消すには、解像度を上げる以外に、フィルターなどを利用して映像をぼかすという方法があります。逆に、画像にシャープネスをかけるとモスキートノイズが発生しやすくなります。
盛り上げ印刷
印刷面が凸状に盛り上がるように加工する印刷方法で、特殊印刷の1つ。インキそのものを盛り上げて印刷面を隆起させる「UV厚盛り印刷」と、熱によって膨らむ樹脂パウダーを印刷面に付着させ、熱を加えて盛り上げる「バーコ印刷」があります。書籍カバー、カタログ、カレンダー、ポストカード等の目立たせたい部分に使われます。
盛り上げ印刷インキ
印刷面を凸状に盛り上がるように加工印刷する際に用いられるインキ。平積み時の耐ブロッキング性、接着性などが求められます。

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