の(印刷DTP用語集)

ノーカーボン紙
ボールペンなどで書くと、書いたものが下の紙に写る特殊な紙。ノンカーボン紙、感圧紙、感圧複写紙とも呼ばれ、筆圧を感知し、複数枚に渡り複写することができます。申込用紙や伝票、帳票などに幅広く使われています。この紙には上用紙(A紙)、中用紙(B紙)、下用紙(C紙)の3種類があり、決められた組み合わせで重ねられ、かつ、一定以上の圧力がかかった時にだけ下の紙に文字が写ります。よく似た機能の紙に、裏面に黒いカーボンを塗った「カーボン紙」があるが、ノーカーボン紙はカーボン紙と違って意図せず物を汚してしまうことがありません。
ノート用紙
Illustratorの【効果】→【スケッチ】の中にある効果のひとつ。紙のような質感を表現することができます。以前は【フィルタ】メニューにあるRGB限定の効果でしたが、CS4からはCMYKモードでも使用可能となりました。
ノイズ
Photoshopのフィルタのひとつ。「ダスト&スクラッチ」は、ほこりや傷などを部分的に消すことができます。「ノイズを加える」は、グラデーションのトーンジャンプ(途中で急激に色が変わること)を防ぐことができます。
のせ
文字や罫線を他の色版に刷り重ねる処理で、前面にある色と背面にある色とが混ざって印刷されている状態のこと。オーバープリントともいいます。下の色の上に刷り重ねるため、元のインキ色とは違う色で仕上がることが多い。スミ文字の場合は普通、下色を取らないので、「スミ」とだけ指定することもあります。文字を重ねる場合は「のせ文字」と呼びます。類義語:「オサエ」、「ノッケ」。
ノド
本の部位の呼び方で、綴じ目、あるいは綴じ目に近い部分を指します。反対側は小口。紙の厚薄などに伴う本の開き具合を想定し、さらに可読性を考慮して決定していきます。「糸綴じ」や「あじろ綴じ」の場合は正規のノドアキ寸法で、「平綴じ」の場合は針金綴じの部分(余白)を加味して約10mmあけます。「無線綴じ」の場合は、ノド側が約3mm削られる(ミーリング)ため、その分ノドアキを確保しなければなりません。また中綴じの場合は、仕上げ断裁後の内折と外折の左右寸法が短くなる分を考慮します。外折から内折(芯ページ)になるにしたがって左右の仕上がり寸法が小さくなるため、内折ページの版面をノド側に寄せるか、版面の左右寸法を小さくします。普通、16ページ1台で、1mm程度小口の寸法を短くし、用紙の厚さとページ数により差があるが、内折は外折より約6mm小口側の仕上がり線を内側に設定するのが一般的。ファイル保存用のパンチ穴が入る場合は、目安として20mm程度あけます。
のりしろ
紙などを貼り合わせるときに、のりをつける部分。製本する際などは、のりづけする部分に印刷インキが乗っていると接着剤が効かないので紙の地が必要です。そのため、印刷面にインキのつかないのりしろの幅を設けます。
ノンブル
本のページ番号のこと。英語の「number(=数)」に当たるフランス語。表紙や裏表紙は「表1」「表2」などの特別な言い方をする場合があります。ノンブルの付け方には2種類あり、全ページに順番に数字を振っていく「通しノンブル(追い丁)」と目次・序文と本文、あるいは内容の一集合ごとに区切って再び1からノンブルを打つ「別ノンブル」に分けられます。また、図柄やデザインの関係で、表示されないものを「隠しノンブル」と呼びます。この際、製版時の確認用として、仕上がりサイズの外にノンブルをつけることがあります。

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